症状としては、白目の充血、眼脂(メヤニ)、などがあります。
細菌によって引き起こされる結膜炎です。年齢や時期によって原因となる細菌は様々で、原因となった細菌の種類にもよりますが、一般的には粘調なベットリとしたメヤニが多いのが特徴です。
抗菌薬の点眼治療で治癒することがほとんどですが、原因となっている細菌の種類に適した抗菌薬を使用する必要があります。点眼薬を開始して数日以内に症状に改善傾向が見られない場合、漫然と同じ薬を使い続けるのではなく、別の細菌をターゲットにした抗菌薬に変更する必要があります。また難治性の場合、涙道(鼻腔へと抜ける涙の通り道)疾患が原因となっている場合もあり、この場合は点眼薬を使い続けるだけでは完治しませんので注意が必要です。
アデノウィルスというウィルスによって引き起こされる結膜炎で、非常に感染力が強い(=他人にうつりやすい)のが特徴です。症状としては、漿液性(涙っぽい)メヤニと充血があり、まず片眼に発症した後に、数日後にもう片眼にも発症するというパターンが最も多いです。(片目から片目にうつるため)また、名前からも分かるように、結膜だけでなく角膜にも炎症をおこすことが多く、適切に治療しないと角膜に瘢痕を残し視力低下の原因となることもあります。
診断にはウィルスを判定する検査キットを使います。(インフルエンザの時の検査キットと同様です)
治療ですが、アデノウィルスに直接効く薬はありませんので、対症療法が主体となります。混合感染を防ぐ意味合いで抗菌薬の点眼薬と、角膜の炎症を抑える目的でステロイド点眼薬を使用します。
1~2週間程度で治癒しますが、それまでの間、他人(特に同居のご家族)に感染しないように、最善の注意を払う必要があります。