基本的には非常にゆっくり進行する緊急性のない病気であり、見た目に目立つので美容的な問題があるだけでなく、進行すれば角膜に歪みを起こし、乱視がひどくなったり、中心部分まで伸びてきて直接、視力障害の原因となったりすることもあります。
原因としては、紫外線に関連があると考えられています。(そのため、スポーツ選手によく見られます)
また、一種の腫瘍性疾患ですので(悪性腫瘍ではありません、良性腫瘍です)、再発傾向が強く、再発翼状片はより難治性になることが、この疾患の問題点です。
基本的には手術で取り除きます。手術そのものは決して難しい手術ではないのですが、前述のように、手術で取り除いても再発することも多いため、
この2点が、非常に重要なポイントとなります。
あまり早い時期に手術をしてしまうと、逆に再発を誘発してしまうことにもなりかねませんので、翼状片そのものの大きさだけでなく、性状や角膜の形状(歪み)などをみながら、慎重に判断していきます。